アラスカ日記2000年12月16日〜22日
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2000.12.17
アラスカの12月は日照時間が非常に短いのです
日の出が11時頃、日の入りが3時前 4時間もないのです。

2日目、日曜日の朝は天気も良かったので、冬のアラスカの日の出を アラスカ大学へ見にいきました。
アラスカ大学はフェアバンクス郊外の北寄りの高台にあるので、 フェアバンクスの南に広がるタナナ川の数百キロにも及ぶ大平原の 一部を見渡すことができます。

11時前、空がようやく明るくなりかけたころ、ホテルを出ました。
日の出の時刻がきても、フェアバンクスのはるか彼方にあるアラスカ山脈 の山々のおかげで、なかなか太陽が見えません。

そうこうしているうちに、山々の上に見えていた、「太陽の上の明るい部分」 だけが右へ右へと動いているのです。
いつまでたっても太陽の本体は出てきません。
頭では理解していたものの、なんとも不思議な光景でした。
12時をすぎたころ、やっと太陽が山の上に姿をあらわしました。


お昼は、バーガーキングで美味しいバーガーを食べました。

そのあと、オーロラツアーで行く「スキーランド」へ行ってみました。
フェアバンクスから30分程の所で、山の頂上にあるスキー場です。
日曜日は営業しているはずなのですが....
さすがにまだ雪が少ないために、営業していませんでした。

はるか北のかなたにブルックス山脈が見えます。
この山脈には、太陽の光が届いていません。
というのも、アラスカの最北にあるこの山脈は北極圏にあり、冬至のころは、 太陽の光が、この山脈まで直接とどくことはありません。
多分この山のばしょは昼になっても、夕暮れの状態のままなのだろうと 灰色に浮かび上がった、雪をかぶった山脈を見ながら、地球の大きさを ふと感じる一瞬でした。

ブルックス山脈は、星野道夫さんの作品にもたびたび登場してくる山であり 新田治郎「アラスカ物語」で、フランク安田が北極海のエスキモーの集落を 飢餓から救うために、アラスカ内陸部のビーバー村へ移動する際、この山脈 を横切ったのです。

98年の始めてのアラスカ旅行のとき、まだ右も左も分からない時、ここへ 連れて来てもらってスキーをしながら眺めたのを思い出しました。


太陽が沈むのは早い物で、スキーランドからフェアバンクスまで戻ってくる内に 雲も広がって来たのも手伝ってか、午後3時頃には夕暮れの感じになって きました。

市内の大形スーパーで買い物をして、夕方ホテルへ帰りました。

今回のアラスカ・フェアバンクス旅行の私の予定にある家を訪問する ことも入っていました。

今年(2000年)の9月に知り合った、地元に来ているALTの先生の出身が なんとフェアバンクスでした。ぜひ家にきて下さいと、ALTの先生と そしてフェアバンクスにいらっしゃる御両親からもメッセージを頂きました。
日程調整などは全部eMailでしました。お父さんがパソコンに詳しい様です。
日曜日の夕方のディナーということで、お父さんの迎えを待ちました。

その家はホテルからも比較的近い場所で、送迎の時に道も覚えることができました。 クリスマス前なので、とてもきれいな電飾をされていました。
お父さんは車イジリや電気イジリがとても好きそうな方で、ガレージ入った時に はいろいろなパーツが並べてあって、すごいなぁと思いました。

ガレージからそのまま勝手口へ通されて、実はこれがあとで大変なことに...
家族のみなさんの暖かい歓迎を受けました。
おばさんが(多分70-80才くらい)お父さんお母さんは50才くらいで そしてお母さんの妹さん、ALTの先生の弟の5人が迎えてくれました。
その家は、もともとがスエーデン出身とうことで、スエーデン式クリスマスで 飾り付けがしてありました。とてもいい雰囲気で家中が飾ってありました。
料理もサラダ、アスパラとチーズをチキンで巻いて焼き上げたもの、デザート そして、ピラフとたくさん出て来ました。白い御飯まで用意して下さいました。
スエーデンのキャビア風の物を食べさせてもらいました。
ししゃもの卵の食感で、あじは唐辛子抜きの明太子の味でした。
アメリカでは手に入らないとのこと。でも日本ではふつうに味わえる味でした。
食文化の違いを感じました。

最後に、私が持参したお餅をオーブンで焼いて、醤油を付けて焼いて、 みんなで食べました。とても美味しいとおっしゃてました。
話が盛り上がっていく中お母さんから「うちの夫にはお客さまは、玄関から お通しするようにと、あれほど言ったのに、散らかしているガレージと勝手口 からお客さまを連れて入った。大変失礼しました」という話になり、お父さん がちょっと面喰らう...という日本でも聞くような話にもりあがりました。
お父さんの趣味は、お母さんから見るとガラクタ集めにしか見えない様でした あと、弟さんのピアノと歌を聞かせてもらいました。
クラッシクから最近の曲まで上手にひかれます。そして歌声が、オペラも やっているということで、すばらしい歌を聞かせてもらいました。

あっという間に、ホテルに帰る時間になりました。ものすごく暖かい家庭でした。
ホテルへ帰ったあと、すぐに準備をしてオーロラを見に行きました。

夕方から広がった雲はどんよりとしたままで、晴れませんでした。
雲の上にうごめく光の帯がなんとなく見えました。
私の感想では5点というところか...

残念ながら、ちょっとだめでした。