アラスカ日記2000(2月5日〜2月14日)
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2/12(金)のお話し
いよいよ、今日でフェアバンクスをたつ日となりました。
今日は昨夜から寝ないで,朝6時ごろ(日本時間2/13深夜0時)
まで,スーツケースの荷造りをしました。
今回の荷物は,スーツケース2個…といっても毎回アラスカ
にはこのくらいの荷物ですが…上手に詰め込まないと大変です。
まずは,撮影済みのフイルムを確認。これがやがて私の宝物
になっていく。今回はネガフィルム(普通のプリント用)は
FUJI SuperG800を10本用意しました。昼は普通のスナップ
撮影、そして夜にはオーロラ撮影に頑張ってっくれるオール
マイティなフィルムです。2年前のオーロラもこのFUJI Super
G800でうまくいったので,今回も使用しました。
しかし、連日のオーロラの出現、どんどん撮影した結果その
10本を使い果たし、結局こちらで,3本買い足しして13本。
あとは,リバーサル(いわゆるポジ,スライド用)を10本用意
こちらも8本ほど撮影してしまいました。アラスカの自分の好き
な景色を1枚でも多く残しておきたかったからです。
スーツケースの荷造りがほとんど出来上がった頃には,あと
少しで外が明るくなるような時間でした。少し寝てから10時
ごろ起きました。今回の旅行は,わりとよく睡眠時間をとった
ような感じです。
そして11時からは,フェアバンクスの人にとっては1年に
1度のお楽しみが開催されます。YukonQuestという犬ぞり
レースのスタートがそれです。
フェアバンクスから1,100マイル(約1,800キロ)の先がゴール
です。そこはカナダにあるWhiteHorseという街です。ここまで
約2週間かけて犬ぞりレースを行うのです。
この犬ぞりレースは1年に1度と書きましたが,実は来年のスタ
ートはカナダ側になり,ゴールがフェアバンクスとなります。
つまりスタートの瞬間を見れるのは,フェアバンクスの人に
とって2年に一度となります。西暦で偶数年がフェアバンクス発
奇数年がカナだ発となります。
ホテルの向こうに見える橋の下がスタート地点です。
10時45分に行ってみるとすでに黒山の人だかり。その人だかり
をかき分けて前へすすむと,もうすぐスタートのカウントダウン
をしていました。
3.2.1.GO!! 8匹の犬に引かれたそりはスルスルと滑り出しま
した。
スタートはみんな一斉ではなく,各チーム毎,順番に1分間隔
くらいでスタートです。その都度,緊張した空気があたりを包ん
で行きます。約30のチームがスタートして行きました。
日本でこんなイベントがあると,たこ焼きやタイ焼きなどの
露店がでるのかもしれないけれど,そんなのはありませんでした。
そして11時過ぎに戻ってきて,ホテルのチェックアウトを
しました。この1週間を快適に過ごすことができました。
チェックアウトといっても,飛行の出発まで,まだまだ12時間
ほどあるので,結局昼からはホテルのロビーでだべっていました。
やがて,あの警官が私にとパッチをわざわざ届けに来てくれ
ました。
「ぜひ日本に来てください。」というと,彼は「できれば
行ってみたい…」と言いました。「日本にはMDもあれば,
アラスカより1/10の格安な値段で使い捨てのカイロ,そして
フリスクもあるので,買いに来てください!」というと彼は
笑っていました。
そして,しばらくロビーですごしていると,外は徐々に雲が
晴れて行き,今夜はまたすばらしいオーロラを見ることが
できそうな感じになってきました。
夜7時になると,次は携帯電話の返却です。この携帯電話を
貸し出しているお店は土曜日は夜の8時に閉まりますので,
それまでに返却をしなければなりません。
1週間前には,道が良くわからなかったので,ホテルの人に
連れて行ってもらったのですが,いまではスイスイ行けます。
1週間前,借りるとき預けておいた175ドルから,1週間利用
料金30ドルと,トータル30分間の通話39ドルの69ドルを
引いた,106ドルを返してもらいました。
通話料金も若干高めですが,悪くない料金です。日本から
レンタルして行ったら,1日1000円となり,しかも携帯電話
そのものを宅配でやり取りするために,今回のばあい通算12日
程度になったのではないかと思います。そうなるとそれで既に
12,000円それから通話料は,日本からアメリカにいる自分宛て
にかかった場合には国際電話料金まで自分の負担となり,
すぐに2万円近くになると思います。
その次は,早めの飛行機のチェックインです。
先週の日曜日に他の人のチェックインの様子を見に行った
ときは,午後9時半でも窓側は全部売り切れており,すでに
遅いくらいでした。という訳で,今回は7時15分に空港に
着きました。チェックインはできるかと尋ねたら「OK」との
こと,進行方向左手,つまり北の空のみえる席で,A列を強く
お願いしました。「まだ沢山あいているから大丈夫,8Aが
とれたよ」とのこと,お礼をしっかりいいました。
次に荷物を渡したところ,「重過ぎるわね。20ポンド
(9キロ)オーバー。これだと追加料金75ドルになるよ」
と言われました。これはまずい...「すぐカバンを軽くするから,
ちょっと待ってください。」
お土産に買ったビン入ジャムが重いのだろうと思い,すぐ
ジャムを出しました。これは余裕のあるリュックサックの方へ
いれました。これでやっと,72ポンド(32キロ)の制限のところ,
私のスーツケースの重さが71ポンド(31キロ)となりやっとOK
がでました。
飛行機の出発時間は午前1時まで,まだ4時間以上も有る訳
ですから,ふたたびホテルへと向かいます。(チェックインして
空港を離れるのは良くないのですが,席の予約ができない以上,
いたしかたありません)
夜10時になり,最後のオーロ観察を締めくくるために,毎晩
オーロラを見に行ったあの森の中へ行きました。しかし,夕方
晴れていた天気はすこし下り坂…つまりこのときには雲がたく
さん出ていました。
それでも,かすかに切れ目が見えます。約20分ほどその場に
いて,雲の切れ目をを見つめながら,数日前,ここで見たあの
美しいオーロラを思い出しながら,木立ちから天へかけての
記憶の中のオーロラのイメージをオーバーラップさせ,フェア
バンクスでの最後の夜のオーロラ観察を終えました。
ホテルへもどると11時ちょうど,そろそろ空港へ向かわねば!
ホテルのカウンターには毎晩お付き合いいただいた宿直のお兄
さんの姿は無く,別の人に「彼によろしく伝えてください」と
言い残しホテルを後にしました。
レンタカーを返す前の最後の給油をして,空港へ向かいました。
空港の手前で空を見るとなんと,空はいつの間にか晴れ渡り,
頭上に筋状のオーロラが出ているではありませんか!この前の
日曜の夜の状態と同じです。約5分ほど見て,レンタカー返却場
(専用駐車場)に向かいました。距離をチェックすると1週間で
548マイル(877キロ)走りました。1週間ありがとう。
シートの下やトランク,グローブボックスなど忘れ物を
チェックして,ふたたび空を見あげるとまだゆっくりとオー
ロラが揺れています。
しかし,これでは切りが無いので,再び後ろ髪を引かれる
思いで,そして続きは飛行機からと思いながら,レンタカーの
鍵を帰して,空港の中に入りました。
早く飛行に乗って窓の外のオーロラを見たい。ただひたすら
飛行機の出発の時間を待ちました
(続く)